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ブログ(記事ページ)|株式会社ムラカ

インジェクションについて

本当に簡略化した射出成形(インジェクション)の説明・注意点について紹介します。

金型を射出成形機にセット、スタンバイ状態です。

金型を閉じます。

ノズルが注入口から射出開始。通常水飴よりすこし柔らかい程度です。

金型に十分に満たされるまで圧力をかけます。

金型内部には水を流すパイプがあり、これにより冷却・固化を促進し、完全に固まった状態で開きます。

突き出しピンを作動して、成形品を押し出します。

突き出しピンを作動して、成形品を押し出します。

★よくある問題について

1:パーティングライン

構造上金型は2つに開きます。この境目には必ず型の分離ラインがつきます。これをパーティングラインと言います。

2:ウェルドライン

金型内を流れる材料は一定ではありません。内部を幾筋かで流れた材料が交わる場所に筋が発生する事があります。これがウェルドラインです。様々な条件で出る量や場所が変わります。成形の泣き所ではあります。

3:ひけ、変形

物体は温度が下がると体積が減ります。(収縮)体積が多い場所は、内部の完全冷却が終わってないことも有ります。その部分で成形後収縮による変形=ひげが起きます。6方向均一とは限らず、また不定形だとねじれやそりなどいろいろな変形を起こします。

上記AのようなものはBの様にできるだけ肉厚の一定化で防ぎます。

4:スライド

金型から製品が出ていくためには金型に対し引っかかるような突起は成形できません。例え0.1mmでも硬い材料などは成形不可能になります。この図のような資格の成形品でも実は金型に対し直角ではなく91°の勾配を付けます(抜けテーパー)。または、別パーツであとから取り付ける手法も有りますが、十分な精度を得るためには下記のようなスライド構造で整形します。ただし金型費用、成形速度など条件により別パーツとの比較が必要です。

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